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スキルを活かしながら全く異なる業界に転職。小さな習慣を変えることで、未来は大きく変わっていく

スキルを活かしながら全く異なる業界に転職。小さな習慣を変えることで、未来は大きく変わっていく

丸山 由美子さん
丸山 由美子(まるやま ゆみこ)さん
オーストラリアの大学を卒業後、外資系の金融会社に新卒で入社。5年弱キャリアを積んだのち、より自分の生活に近い商材を扱いたいという思いから米系スポーツメーカーに転職。ビジネスプランニングチームとして施策の費用対効果の情報提供などを実施。8年間勤務したのち、新たなチャレンジを求めてフランスの外資系企業であるラグジュアリーブランドに転職。プライベートではヨガに熱中し、ヨガインストラクターの国際資格RYT200を取得。

金融業界からキャリアをスタートさせ、スポーツメーカーに異色の転職。現在はラグジュアリーブランドに勤めており、2度の転職を経験した丸山由美子さん。ファイナンス関連の職種で金融でのキャリアを活かしながら、異なる業界への転職を行なっています。なぜ彼女は、自分の成長や実現したい未来に向けて着実に変化し続けられられるのでしょうか。

金融、スポーツメーカー、ラグジュアリー。異なる3種の業界を経験

−丸山さんのキャリアについて簡単に教えてください。

オーストラリアの大学で金融を学んでいたので、外資系の金融会社からキャリアがスタートしました。5年弱働いたのち、全く異なる業界を経験してみようと思い、外資系のスポーツメーカーに転職しました。そこで8年ほど働き、先日、ラグジュアリーブランドの会社に転職したばかりです。

−1社目に外資系の金融会社を選んだ理由は?

日本では自己分析をしたり、色々と準備をしたりして就職活動をすると思うのですが、大学在学時は単位をしっかり取って卒業することに集中をしていて、日本に帰国してから仕事を探し始めました。金融会社を選んだのは、自分が学んだことを活かせる職場がいいなという単純な思いからでした。アメリカに本社がある会社で、業界としてもハードだったので、仕事中心の生活に。オーストラリアでゆったりと過ごしていた私からするとカルチャーショックでした。でも優秀な方ばかりで、仕事の基礎を身につけられた会社だったので、人生の宝だなと思っています。

−オーストラリアには大学から行かれていたのでしょうか。

父の転勤で、高校からオーストラリアに行っていました。高校卒業時に父は帰国することになり、日本の大学に行くか、オーストラリアに残るかを選ばせてもらい、1人でオーストラリアに残ってオーストラリアの大学に行くことを選びました

−なぜオーストラリアに残る決断をされたのでしょうか。

高校3年間でようやく生活が馴染んできて、英語もなんとなく分かるようになってきた段階だったので、このまま帰ってしまうのは中途半端な気がしたんです。日本の大学生活は想像できるけれど、オーストラリアでの大学生活は想像できない。想像したままの人生になるよりも、チャレンジすることを選びました。友達とルームシェアをしながら学びを深める時間は、とても楽しかったです。

−そのままオーストラリアで就職することは考えなかったですか?

考えました。学生ビザが無くなってしまうので一度帰国したのですが、すぐにオーストラリアに戻るだろうなと思っていました。ただ一旦日本でも仕事を探そう、と思ったら1社目がすぐに決まったので、そのまま日本での生活が始まりました。

「生活に近い商材を扱う業界で働いてみたい」と転職を決意

−金融業界からスポーツメーカーへの転職を決意したのは、なぜだったのでしょうか。

金融業界では拘束時間も長く、仕事中心の生活になってしまっていることに違和感がありました。またこのまま金融業界でキャリアを積んでいくかどうかを考えた時、もっと自分の生活に近い商材を扱う業界で働いてみたいと思ったんです。職種としてはこれまでの金融の知識を活かしたポジションで転職をしました。

同じアメリカ系の外資企業だったのですが、金融業界とはカルチャーが異なり、健康志向でスポーツが生活の中心にある方達だったので、私も会社の方々の影響でヨガを始めました。コロナ禍で在宅勤務が続いた時期に資格も取って、今では私の生活に欠かせないものになっています。

−金融業界からスポーツメーカーへの転職というのは非常に珍しいと思います。転職はスムーズに行きましたか?

なかなかスムーズには行きませんでした。なぜ転職したいのか、不審がられることが多かったです。待遇面も業界によって異なるので、「お給料が下がってでもうちで働きたいですか?」と聞かれたりして。そこで「はい」と答えても、なかなか信じてもらえませんでした。でも自分がやりたいこと、生活に基づいた商材を扱う会社で働きたいということを丁寧にお伝えしました。

−丸山さんは3社経験していますが、どんな会社・カルチャーが自分に合っていると感じますか?

2社目のスポーツメーカーは、自律的に動いて仕事をすることが求められていて、それが自分に合っているなと感じました。ルールに縛られたりマイクロマネジメントされたりするわけではなく、自分から必要なことを見つけて動かないと仕事は動かない。職種や仕事内容が変わらなくても毎年レベルアップを求められるのが大変ではあったのですが、どうやったらより良くできるかを考えながら仕事をしていくのは、自分の成長にも繋がったと思います。

−2社目のスポーツメーカーでは、具体的にどのような仕事をされていたのでしょうか。

ビジネスプランニングチームとして、施策の費用対効果の情報などをビジネスチームに提供する役割でした。例えばマーケティング施策があったら、予算に対してどのくらいの売上が達成されるかなどを試算します。客観的な数字データを提供することはもちろん、机上の理論にならないよう、マーケチームのミーティングに定期的に参加して情報をキャッチアップしたり、店舗に行って実際の消費者の行動を見たり、多角的にビジネスを理解するように心がけていました。

−生活に近い商材を扱っているということを実感する瞬間はありましたか。

自分も商品を身につけることが多かったですし、ヨガの仲間や友人たちがそれを身につけてくれたり、新商品を喜んでくれたりする姿を見られたので、そういう瞬間にやっぱり良いなぁと思えました。

居心地の良い場所をあえて飛び出し、新たなチャレンジへ

−とても丸山さんに合う環境で働かれていたように感じるのですが、3社目に転職しようと思われたのはなぜだったのでしょうか。

何の不満もないと思えるくらい良い環境で働けていたのですが、8年ほど働いて、10年目が見えてきた時、居心地の良い場所に居続けると自分の成長が止まるんじゃないかと思ってきたんです。一度外に出てみたら、自分のスキルのキャパシティも広がるし、別のカルチャーの人たちと出会うことで人間性のキャパシティも広がるんじゃないか。そう考えて、慣れている日常から出てチャレンジすることを選びました。だからこれまで働いてきたアメリカの外資系ではなく、フランスの外資系企業を選び、カルチャーも異なる環境に飛び込んでいます。

−未知の領域に飛び込むのは怖くなかったですか。

あまり良いことを期待しすぎずに、良いことも悪いことも含め、色々なチャレンジがあるんだろうなと覚悟を持って転職しましたね。これからどうなるかはまだ分からないですが、前職で毎年同じ仕事内容でもいかにアドバリューできるかを求められていて、一旦外に出た方がそれを達成できるんじゃないかと思ったので、一度大きなチャレンジが必要だと思いました。

ヨガを学んだことで、自分の考えと向き合ったり、落ち着いてやりたいことにチャレンジしたりできるようになったのも大きかったと思います。

−コロナ禍にはヨガの資格も取られたのですよね。

RYT200という、ヨガインストラクターの国際資格を取得しました。コロナ禍以前もたまにヨガスタジオに通っていたのですが、コロナ禍中に在宅で毎朝時間が出来てヨガをやるようになって、体や生活が変わっていくのを実感したので、もっと学びたいと思って資格を取るコースに申し込みました。土日や仕事終わりの平日にヨガのレッスンはもちろん、ヨガ哲学や解剖学など学ばなければいけないことが多かったので大変でしたが、大学後に仕事以外で何かを真剣に勉強したのが初めてだったので、自分が知らないことを知る楽しさがありました。

毎日の小さな習慣が未来の自分を作る

−ヨガを学ぶことでどのような変化がありましたか。

いかに毎日の小さな習慣が未来の自分を作るかということを学びました。毎朝5分でもヨガやストレッチで自分の体の声を聞くことから始めると、嫌なことがあってもリセットができます。ヨガは呼吸を大事にするのですが、緊張していたり怖いことがあったりすると呼吸が止まりがちなんですよ。例えば歯医者さんや注射の時、息が止まっていることが多くて、意識して呼吸をしてみると痛みが和らぐんです。瞑想でも呼吸を大事にしていますが、ヨガも呼吸を大事にするので、毎朝のヨガの時間が、本来の自分を取り戻す時間になっています。

−今度注射する時は、意識的に呼吸してみます!他に気持ちをリラックスさせたり、切り替えたりするためにやっていることはありますか。

コーヒー屋さんで買ってきた豆を挽いて、コーヒーを淹れて飲む時間も良い切り替えになっていると思います。元々コーヒーは飲めなかったのですが、友人に浅煎りコーヒーを教えてもらってから、色々なお店の豆を買うことにハマりました。

−ヨガやコーヒーで生活のリズムを整えるのがお上手なのですね。元々そういうのが得意だったのでしょうか。

いえ、コロナ禍で在宅の時間が増えたことが大きかったと思います。それまではやりたくても日常に追われて実行に移せないことが多かったです。時間が出来たことで毎日5分でもヨガをしたり、コーヒーを淹れたりしていくと、自分が変わっていくことが実感できたので、自然と習慣化することができました。今日はもうやりたくないな、と思う日もあるし、忙しくてやれない日もあるのですが、それでも動いてみると変わることを知ったので、“迷ったらやる”というのをマイルールにしています。

−ご自身の生き方や考え方の軸になっていることはありますか。

何をやるにしても楽しむということは大事にしています。「人生は死ぬまでの暇つぶし」とも言われますが、そう思うと嫌なことも楽しめる気がして。例えば自分の意思ではなく仕事で受けなきゃいけない講習があって、面倒だなぁ嫌だなぁと思ったとしても、その時間を目一杯自分のものにするにはどうしたら良いか、と思考を切り替えます。何をやるにも自分の気持ち次第で結果は変わると思っているので、楽しむことを忘れない。時間を無駄にしないで過ごすことが、最終的に自分にも返ってくるんじゃないかと思っています。

−今3社目の会社でやっていきたいことはありますか。

前職よりも会社の規模感が変わり、自分の裁量が大きくなると思うので、色々なことが経験できると思います。そこで自分がいることによって、より良い結果を導き出せるように成長していきたいです。

−人としてはどのような人になっていきたいですか。

自分の軸を持っていて、自分が思う幸せを自分で実現できる人でありたいなと思います。家族や親しい人と過ごす時間も大好きなのですが、自分の軸を持っていれば、それが周りにも良い影響になると思うんです。辛いことがあっても立ち直るのは自分にしかできないし、最終的には自分にしか自分の人生の責任は取れない。頑張りすぎなくても良いなとは思うのですが、流されない自分の軸を持って生きていける人でありたいです。

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