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キャリアも生き方も、正解は1つじゃない。商社で自分らしい働き方を見つける私たちの選択【後編】

キャリアも生き方も、正解は1つじゃない。商社で自分らしい働き方を見つける私たちの選択【後編】

神﨑 真美さん
神﨑 真美(かんざき まさみ)さん
富山大学 薬学部 薬学科卒業、2012年CBC株式会社に入社。ライフサイエンス ディビジョン 品質薬事グループ エキスパートとして活躍し、2022年から薬事グループマネージャー職を務める。 ※取材記事は掲載時点の内容です。

女性管理職として自分らしいキャリアを切り拓いてきた神﨑真美さんへのインタビューに続き、後編では同部署で神﨑さんと共に活躍する小西さん、李さん、長島さん、泉さんを交えた座談会を開催しました。女性の総合職や営業職の少ない業界で、自分らしいキャリアを切り拓いてきた5人が感じる変化とは?
(写真左より、長島さん、李さん、神﨑さん、小西さん、泉さん)

声を上げて変わった“世帯主”の前提

−CBC社の社風や時代における変化は感じられますか?

小西:ライフサイエンスディビジョンは特に昔から話しやすい雰囲気が続いていると感じます。上司・部下という役職や年齢、性別に捉われず、自由に意見しやすいです。

李:以前から意見は言いやすいんですけれど、女性の異動希望、特に営業への異動はなかなか通りにくい印象が以前はあったように感じます。今は女性もどんどん挑戦して発言できるカルチャーに変わってきているように思います。

小西:時代の変化で言うと、パワハラ防止への意識が高まって、コミュニケーションが以前にも増して丁寧になってきている気がします。

李:制度や福利厚生が時代の変化にあわせて整えられてきているという印象は強いです。

長島:神﨑さんは管理職の立場から見てどうですか?部下に対して言いやすい雰囲気はありますか?

神﨑:年上のメンバーの方もいらっしゃるので言葉を選ぶ場面はありますが、CBCの社員は良い人たちばかりなのでやりやすいというのは大きいです。

−社内での制度変革など、女性がより活躍しやすい環境へと変化した実感はありますか。

長島:以前は家賃補助において世帯主が男性であることが前提とされていたのですが、私の家庭では戸籍上で私が世帯主になり、会社に申請をしたところ最初申請が通らず、証明書の提出を求められました。男性が世帯主である場合は、証明書の提出は求められません。そこに対する違和感を伝えたところ、一律で証明書の提出を行う方式に改善されました。

泉:私も長島さんの後に世帯主の申請をしましたが、スムーズに申請が通りました。長島さんが変えてくれたからなのだなと今知りました。

長島:夫婦の働き方や収入のバランスは変化している中、会社の制度が追いついていなかった例ではありますが、会社としても前例がないと気づけない観点だったとも思います。私が声に出すことで変化して良かったです。

李:女性の総合職も少なかったですが、徐々に増えてきましたよね。

長島:神﨑さんはこの部署で初めての女性マネージャーなので、神﨑さんがマネージャーになったこと自体も大きかったと思います。

小西:もうどんどん上に行ってほしい!応援しています!

神﨑:私だけでなく、様々な女性がマネージャー職でも活躍していくべきだと思っています。

李:神﨑さんのように専門性を磨いてマネージャー職になる方も素敵ですし、子育てしながらマネージャー職を務める方もいたら良いなと思っています。多様なマネージャー像が増えていくことが、多くの女性にとって自信になると思います。

神﨑:そうした未来を切り拓くには、まず自分たちが一歩踏み出すしかないと思います。もちろんそれぞれが自分らしいキャリアを見つけていくことが大切だけれど、マネージャー職に興味を持ったらどんどん臆せずにみんなにもチャレンジして欲しいです。

対話を重ねれば変えられる

−次世代の女性のために変えていけたら良いなと思うことはありますか?

神﨑:ここにいる女性たちは自分の意見を主張できる人たちですし、その意見を受け入れてもらえる風土があるので、それは大事にしていきたいし拡大していきたいですね。

長島:これは業界全体で変革の最中だと思いますが、まだまだ製造や化学の分野においては“女性は事務職”という風潮は色濃く残っているので、女性の総合職比率や営業比率を上げていくことは重要だと思います。部署間の異動も増えていくと良いですね。どれだけ上昇志向を持って入社しても、希望した職種に配属されにくいと感じれば、モチベーションが下がっていくのは当たり前だと思います。そういった機会損失は減らしていくべきだと思います。過去の慣習や商習慣が原因で意欲が消えないように、私たちも考えて取り組んでいきたいです。

神﨑:そういったことも相談できる新入社員向けとは別に若手や中堅社員がキャリアの節目で相談できるメンター制度があると良いですね。固定概念に捉われない意見や、客観的な意見を外部から言える人が必要なのかもしれないです。今ここにいる女性たちは適任だと思います(笑)。

小西:“この人に相談してみたい”という人を選べると良さそうですよね。

長島:一方で、各部署の事情を知らないとアドバイスが難しいこともあるので、どうやったら良い相談環境を実現できていけるのかは今後考えていく必要があると感じました。

−時代とともに考え方、制度が変化していくように、今あるものを見直し続けることは大切な取り組みですね。皆さんは元々自分の意見を言えるタイプでしたか?

泉:私は石橋を叩いて渡るタイプなので…根回しをしたり、根拠を固めたりしてから意見を伝えるという感じです。

神﨑:でも言うためにちゃんと行動できているよね。

泉:確かにそうかもしれないです。

李:私は根回しができないので直接言ってしまうタイプです(笑)。

長島:入社してからより言うようになったという側面はあると思います。「対話をすれば変えられることが多い」と気づけたのかもしれません。固定観念や長年の習慣が業界にはあるからこそ、まずは聞いてみることも大切ですね。ジェンダーの観点で気になることがあっても、悪意があるわけではないと経験から理解できるようになりました。

海外で見えた女性活躍の現在地

−日本は世界と比較してもジェンダーギャップが大きいですが、海外出張を通してそれを感じることはありますか。

長島:インドは会社のカラーがはっきりしていますね。男性比率の多い会社も多いですが、女性活躍を謳う会社は管理職から現場まで女性比率がものすごく高いです。そういった会社ではテキパキした優秀な女性が多いなという印象があります。

李:韓国や中国は女性の登用が進んでいる印象があります。あと国の違いを感じるのは、欧米は営業職における専門性が高いです。日本はジェネラリスト的な働きをすることが多いので、自分には専門性が乏しいんじゃないか、どう自分の強みを出せば良いんだろうと悩むこともありました。

神﨑:イタリア・スペインは医薬系の専門職は女性が多く、マーケティングも女性が多い印象があります。交渉においても物事をはっきり言える女性が多いイメージですね。マーケティングやセールスで男性が多いのは日本特有の商習慣なのかなと最近思います。

挑戦する機会が開かれた場所

−CBC社だから叶えられること、仕事のやりがいについて教えてください。

泉:商社とマニュファクチュアリング、両方の側面を持つ案件に携われるのはCBCならではだと感じます。同じ企業の中でもメーカーサイドの意見と商社サイドの意見、両者の視点を取り入れて案件を進め、日本と海外を繋いでいけるのはやりがいに感じます。神﨑さんのように、薬事のプロフェッショナルが社内にいるのも心強いです。

小西:私は事務職として会社を俯瞰して見ていて、社員のやりたいことに応えようとしてくれる会社だなと感じます。ここにいる女性たちもそれを掴んできた方達ですし、これまでの既成概念にはなかったことでも、声を挙げれば挑戦の機会を与えてくれる会社だと思います。

李:私も挑戦の機会を与えてくれる会社だと思います。私自身、管理部から始まって、もっと色々な世界を知ってみたいという興味が湧いてきて出張の機会を増やしてもらったり、希望して営業部に異動したりすることができました。大変さはありますけれど、やりがいも大きいです。

長島:自分が担当していた医薬品の承認が降り、販売まで漕ぎ着けると“やりきった”という感覚になります。私は今医薬品の倉庫の製造管理者を約3年務めていますが、他社では私よりも年上の方が多いです。若いうちからチャンスを与えてもらっているのだなと感じます。また海外出張に頻繁に行けるのも商社だからこそ感じられるやりがいですね。チームの風通しも良すぎるくらい良いので、のびのびと働くことができていると感じます。

自分にとって大切なものをどう選びながら働くか

−仕事を続けていく中で、ご自身の価値観や優先順位とのバランスについて考えることはありますか?

小西:私の場合は子育てとの両立について考えることが多いですね。高校生の子どもがいるのですが、朝がすごく大変なんです。出勤時間までの限られた時間に、お弁当作りや洗濯といったやることが多すぎて、毎日バタバタです。会社に来た時点で疲労困憊なこともあるので、働く時間の観点でも工夫の余地はありそうだなと感じています。

李:私はこれから子どもが産まれるので、どう優先順位が変わっていくのか、まさに今不安を抱えているところです。

長島:産後の職場復帰の時期についてはすごく悩みました。もちろん自分が戻りたいと思ったタイミングで戻れる環境ではあるけれど、子どもを見たいという気持ちと、仕事をしたいという気持ちで揺れることは多かったです。会社でまだまだやりたいことはあるし、今後のキャリアを考えて今こうしたい、ということを思うこともあるけれど、まだ幼い子どもを保育園に預けて泣いている姿を見ると、“自分の選択は間違っていたんじゃないか”と思う瞬間もありました。

泉:私はいい意味で割り切ろう、と決めました。1日は24時間しかないし、今やれることは目の前にある育児や家事、仕事を精一杯やること。精一杯やっていれば次が見えてくるので、やれることを少しずつ増やしていくという感覚です。違和感としてあるのは、営業職なので会食に行くことも少なくないのですが、“今日は子どもを誰が見ているの?”と聞かれることです。男性が会食に行っても聞かれないだろうなと思います。

長島:確かにそれはありますね。出張の時に“子どもは大丈夫?”と聞かれることもあります。気遣って声をかけてくれているのだと思いますが、女性が子どもを見るものという社会的なジェンダーバイアスを感じる瞬間です。 仕事も家庭も全てを全力でやっていては倒れてしまいます。何を優先したいかは人によって違うし、その人のタイミングによって変わって良いものだと思います。何が正解かということではなく、その時の自分に合うバランスを選んでいくことが大切だと思います。

−キャリアに悩まれている女性や次世代の女性へのメッセージをお願いします。

李:正解はないから、色々な選択肢を試してほしいです。私も母となって、新しい挑戦が間も無く始まります。CBCの社員としてこれからも試しながら進んでいきたいです。

長島:私も日々、悩みながら自分のキャリアと向き合っています。例えば“子どもが産まれる前にもっと海外研修に行っておけばよかったな”と後悔することも。子育てに限らず、その時々で自分が選べる選択肢は変わっていくので、やってみたいと思うことにはどんどんチャレンジしていくことをお勧めしたいです。小さくても良いので、まず一歩、踏み出してみてはいかがでしょうか。

神﨑:女性は結婚をして、子どもを産んで子育てをするのが主流、という考えが長く根付いていましたけれども、今は女性1人で生きていくこともできる世の中です。その人が後悔なく選んだ選択が正解だと思いますし、多様な生き方が当たり前に尊重される社会になっていくのが良いなと思います。1人1人の挑戦を後押しする環境が整っていくことが、次の世代にとっても意味のあることになるのではないでしょうか。

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